

キャンピングカーのサブバッテリーの充電を効率よくしたいなぁ
キャンピングカーのサブバッテリーは、エンジンを切っても室内で電気が使えるため便利です。
そのため、いかに効率よくサブバッテリーを充電するかが肝になってきます。
今回は、キャンピングカーのサブバッテリー充電に、Renogy 50A 走行充電器を取付たので、配線図も含め紹介したいと思います。
サブバッテリーの充電方法

キャンピングカーのサブバッテリー充電方法はいくつかあります。
- 走行充電
- 車には、メインバッテリーを充電するために、オルタネーターと言われる発電機があります。
メインバッテリーの充電で余った電気を、サブバッテリーの充電に回すことができます。
- ソーラー充電
- キャンピングカーの屋根にソーラーパネルを載せて、ソーラー充電も可能です。
ただし、ソーラー充電の場合はチャージコントローラーを設置して、過充電・過放電に注意する必要があります。
- 外部充電
- 外部充電は、バッテリー充電器をサブバッテリーに繋いで100Vコンセントから充電する方法です。
私のキャンピングカーは、走行充電と外部充電が可能ですが、鉛バッテリーのため放電によってサブバッテリーの残量が減ってしまいます。
そのため、定期的に動かす必要があり、また長時間のアイドリングもしくは運転が必要になってしまいます。
後々、ソーラーを設置するために、今回はRenogy 12V 50A DCC 走行充電器 MPPT内蔵を設置することにしました。


Renogy 12V 50A DCC 走行充電器 MPPT内蔵の性能と選んだ理由

サブバッテリーの充電方法として、走行充電、ソーラー充電、外部充電がありますが、走行充電とソーラー充電を併用する場合は注意が必要です。
走行充電には走行充電器、ソーラー充電にはソーラーチャージャーが必要になり、基本的には走行充電とソーラー充電の同時充電は避けた方が良いと言われています。
また、配線図を考えて間違いのないように配線をしなければ車両火災などの危険性あります。
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器は、サブバッテリーシステムが複雑でなければ、配線図も公式サイトにあるので手軽に導入ができます。
- 電圧管理と逆流防止が重要
- 各充電機器が勝手にお互いへ電気を流さないようにする必要があります。
- 必ずそれぞれの専用コントローラーを使う
ソーラーはMPPTまたはPWMチャージコントローラー
走行充電はDC-DC充電器(昇圧タイプ推奨) - バッテリーの充電プロファイルを揃える
鉛バッテリーなら両方14.4V前後
LiFePO₄なら14.2〜14.6V(メーカー仕様優先) - 電圧差による干渉を避ける
両方の機器で設定電圧が極端に違うと、一方が全く働かない場合あり - ヒューズ・ブレーカーを入れる
各充電器からバッテリーに入るラインごとに設置 - 充電電流の合計をBMSの許容量以内に
LiFePO₄の場合、BMSの充電許容量(A)を超えないよう計算する

なんだか難しそう…。と感じるかもしれませんが、Renogy 12V 50A DCC 走行充電器が解決してくれます。
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器 MPPT内蔵を選んだ理由
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器を選ぶ一番の理由は
「走行充電」と「ソーラー充電」の2系統を1台で完結できる点と、大電流対応による充電時間短縮です。
- 走行+ソーラー充電で一台二役
- オルタネーターからの充電と、ソーラーパネルからの充電を同時に管理
- 追加でソーラーコントローラーを買わなくても良い(MPPT内蔵)
- 配線がシンプルで分かりやすく、設置スペースも省ける
- 充電管理が1つの制御基板で行われるため、両方が同時稼働しても電圧・電流のバランスが安定しやすい
- 50Aの大電流対応
- 50Aは12V系では約600W級の充電能力がある
- 長距離走行中に短時間でサブバッテリーを大きく回復でき効率が良い
- LiFePO₄など大容量バッテリーとの相性が良い(例:200Ah以上でも効率的に充電可能)
- 将来的にバッテリー容量を増やしても余裕がある
- MPPTによる高効率ソーラー充電
- MPPT(最大電力点追従制御)なので、同じパネルでもPWMより最大30%前後効率UP
- 高電圧パネル(例:36〜42V)も効率的に12Vバッテリーへ充電可能
- 天候変化や部分的な影にも比較的強い

RenogyとLi Timeの走行充電器で迷いました。
比較してみますので、参考にしてみてください。




![]() Renogy 12V 50A | ![]() LiTime 12V 40A | |
定格出力電流 | 最大50A | 最大40A |
ソーラー最大入力電力/電圧 | 最大660W/50V | 最大600W/30V |
保護機能 | 低電圧、過電圧、過負荷、過温度、逆電流、逆極性、短絡保護の保護機能あり | 逆入力、過電圧入力、出力逆接続、バッテリー過電圧、過熱、過充電、BMS保護(リン酸鉄リチウムバッテリー用) |
適合バッテリー | LiFePO₄、SLA、GEL、AGM、鉛蓄電池対応 | LiFePO₄、SLA、GEL、AGM、CA対応 |
サイズ/重量 | 244×146×96mm/1.86㎏ | 189mm×148mm×48mm/1.1㎏ |
設置温度範囲 | -35°C~65°C | −10℃~45℃ |
詳細を見る | 詳細を見る |
走行充電器とソーラーチャージャーを別々で設置することで、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電許容電流までの電流で充電が可能になります。
しかし、別々に費用が掛かることや、夜間にソーラー側から走行充電器へ電流が逆流して故障する可能性があるため、切り替えスイッチを入れたりする必要があります。
RenogyとLi TimeのMPPT機能付き走行充電器は、走行充電+ソーラー充電の合計で最大出力電流まで充電可能になります。

走行充電器の配線図も掲載されているので、手軽に走行充電とソーラー充電を取り入れることができますね!
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器 MPPT内蔵の性能
入力方式 | ソーラー(最大50 V/660 W)+走行充電(対応電圧12–16 V) |
最大充電電流 | 50A |
MPPT効率 | 約97% |
充電段階 | Bulk → Boost → Float → Equalization 対応 |
モニタリング機能 | BT-2 Bluetooth+DC Homeアプリ対応 |
充電は4段階で、段階的に充電を行いバッテリーを保護してくれます。
また、モニタリング機能でアプリを使うことで、充電の流れや充電量を知ることが可能です。
オルタネーターとソーラーからの入力電圧によって、充電を開始・停止をしたり、ソーラー充電が悪天候や夜間などの低電圧時に任意の設定値で停止することもできます。



サブバッテリーが400Ahなので、停車中もソーラーで充電できるので安心です。
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器の設置と配線図

Renogy 12V 50A DCC 走行充電器の配線図は、公式サイトにもあるので参考にしながら設置しました。
バッテリーモニターのシャントを経由して繋ぐため、配線図を書いて整理しました。

最初、マイナスを配電ブロックに全てまとめて、走行充電器のNEG-に接続しましたが、バッテリーモニターの表示がおかしかったので、公式サイトへ問合せてみました。

わかりやすく、丁寧な回答を頂きましたよ!
消費となるインバーターと室内12VはバッテリーモニターのP-へ繋ぎ、充電となる外部充電は配電ブロックへ繋ぎ、配電ブロックからP-とNEG-が正しかったようです。
ソーラーを付けた場合は、充電なので配電ブロックへ繋ぐことになります。

最初に書いた配線図は、消費も充電も配電ブロックにまとめて、そこからP-に接続したのが間違っていました。
取付に準備した物
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器の取付に下記を準備しました。
- 配電ブロック
プラス側のケーブルをまとめるために購入しました。


- KIVケーブル22SQ
メインバッテリーから走行充電器への接続で22SQを購入しました。
10㎝単位の切り売りなので、希望の長さを入力して買うことができます。
走行充電器が最大50Aなので、14SQで120Aでも良いと思いますが、公式の配線図では22SQを推奨しているので従います。
ケーブルが細く距離が長くなると、電圧降下率が高くなり、ケーブルの発熱もあるので22SQが無難です。


- KIVケーブル38SQ
プラス側も配電ブロックにまとめるため、配電ブロックからOUT+までの接続に38SQを使います。


- ANLヒューズ
メインバッテリーと走行充電器の間に入れるヒューズです。
配線図では、Renogy 12V 50A DCC 走行充電器は75~100Aが推奨されていますので、80Aを準備しました。


- ピアスビス
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器を取付た板を、キャンピングカーの軽鉄に
固定するために準備しました。


- コルゲートチューブ
メインバッテリーから走行充電器までのケーブル保護のために準備しました。


Renogy 12V 50A DCC 走行充電器への配線と取付


作業中の写真はありませんが…
基本的には、元々の配線を走行充電器に配線図通りに接続していくだけになります。
配線が多いと、走行充電器にも取付が難しいので、プラス側とマイナス側をそれぞれ配電ブロックにまとめた方がやり易いと思います。
- Renogy 12V 50A DCC 走行充電器の取付後

整線していないので汚いですが、無事に取付と動作確認も完了しました。
Renogy 12V 50A DCC 走行充電器のケーブル取付部分は、38SQでギリギリ収まりました。

アプリから見た画面
オルタネーターからの走行充電で32.13A、ソーラー充電で6.99Aの合計で約40Aを充電していました。
夕方にテストしたので、ソーラー充電は少なくなっています。
ちなみに、ソーラー充電は指定したアンペア数を下回ると停止して、走行充電のみに切り替わります。
私のキャンピングカーは、走行充電が50Aまで可能なのでちょうど良いです。
何より、エンジンを停止してもソーラー充電で最大40A(500W)なので、ルーフエアコン使用の消費電力も抑えることが可能になりました。
キャンピングカーにRenogy 50A 走行充電器を取付~配線図公開~:まとめ
今回は、キャンピングカーにRenogy 50A 走行充電器を取付したので、その方法と配線図をご紹介しました。
Renogy 50A 走行充電器は、オルタネーターからの走行充電とソーラー充電を一つの機器で管理することが可能です。
Renogy 50A 走行充電器を取り入れると、下記のような大きなメリットがあります。
- オルタネーターからの充電と、ソーラーパネルからの充電を同時に管理
- 追加でソーラーコントローラーを買わなくても良い(MPPT内蔵)
- 配線がシンプルで分かりやすく、設置スペースも省ける
- 充電管理が1つの制御基板で行われるため、両方が同時稼働しても電圧・電流のバランスが安定しやすい
キャンピングカーは、サブバッテリーの容量を増やすことも大事ですが、それ以上に、どれだけ効率よく充電できるかが鍵になります。
走行充電だけでは走行中のみしか充電できず、サブバッテリーの容量によっては長時間の移動が必要になります。
ソーラー充電も取り入れたいと考える方の中には、「配線が難しそう」「費用が高くなりそう」など迷う方も多いのではないでしょうか。
Renogy 50A 走行充電器であれば、配線も割と簡単に走行充電とソーラー充電の両方を取り入れることができますので、ぜひ検討してみてください。


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