

キャンピングカーのサブバッテリーを交換したいなぁ。
交換費用はいくらかかるかな。
キャンピングカーのサブバッテリーは鉛バッテリーとリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで迷いますよね。
元々、鉛バッテリーが積まれていて、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換したい方もいるのではないでしょうか。
私が購入したキャンピングカーも、鉛バッテリー105Ah×4個積んであり、今回はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換しました。
サブバッテリーの交換費用も公開しますので、参考にしてみてください。
鉛バッテリーとリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの違い

キャンピングカーのサブバッテリーシステムを組むうえで、必ず迷うのが鉛バッテリーとリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのどちらにするかだと思います。
初期費用や交換費用も違ってきますので、鉛バッテリー、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーそれぞれに特徴があるので簡単にご紹介します。
鉛バッテリー | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | |
エネルギー密度 | 30〜50 Wh/kg | 90〜160 Wh/kg |
寿命 | 約300〜500回(50%放電) | 約3,000〜6,000回(80〜100%放電) |
自己放電率(1ヶ月) | 約5〜15% | 約2〜3% |
充電効率 | 約70〜85% | 約95〜98% |
重量 | 重い(同容量で約2〜3倍重い) | 軽い |
温度耐性 | 低温に強い(−20℃付近でも可) | 低温で性能低下(0℃以下で充電制限あり) |
安全性 | 液漏れやガス発生のリスクあり | 発火・熱暴走リスクが非常に低い |
メンテナンス | 定期的な補水(開放型)や充電管理必要 | ほぼメンテナンス不要 |
初期費用 | 安い | 高い(約2〜3倍) |

簡単にメリット・デメリットを見ていきましょう。
鉛バッテリーのメリット・デメリット
鉛バッテリーには、以下のメリット・デメリットがあります。
- 鉛バッテリーのメリット
- 費用が安い
- 入手性が高い
- 低温に比較的強い
- 高い耐過充電性
- 鉛バッテリーのデメリット
- 重い
- 寿命が短い
- 充電効率が低い
- 放電深度制限あり
- メンテナンスが必要な場合がある
- 自己放電が多い
- ガス発生や液漏れのリスク

鉛バッテリーの一番のデメリットは、容量の半分程度しか使えず、自己放電が多いため長期間乗らない場合でも、定期的に動かす必要があることです。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのメリット・デメリット
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、以下のメリット・デメリットがあります。
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのメリット
- 長寿命
- 深放電に強い
- 軽量
- 充電効率が高い
- 安全性が高い
- 自己放電が少ない
- メンテナンス不要
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのデメリット
- 初期費用が高い
- 低温に弱い
- 専用のBMS(バッテリーマネジメントシステム)が必要
- 入手性が鉛より低い
- 瞬間的な大電流に弱い場合がある

鉛バッテリーと比べると費用は掛かりますが、寿命が長く性能も優れている印象です。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの弱点は改善されてきています。
低温に弱いですが、低温保護機能やヒーターで温める機能がついているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーもあります。
また、現在はリン酸鉄リチウムイオンバッテリー本体にBMSやBluetooth機能が備わっているため、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを選ぶ方が増えています。
サブバッテリー交換と費用

私のキャンピングカーには、鉛バッテリー105Ah×4個が積んであります。
鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換する理由ですが…
- 長期間乗らないと自己放電する
- 定期的に乗るか、アイドリング、外部電源で充電する必要がある

この2つが主な交換理由です!
今回、交換に選んだのは、Li Time 400Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。


RenogyとLi Timeで迷いましたが、Li Timeのバッテリーにしました。
![]() Li Time 400Ah | ![]() | ![]() Renogy 300Ah ヒート付き | |
定格電圧/容量 | 12.8V/400 Ah | 12.8V/300 Ah | 12.8V/300 Ah |
サイクル寿命 | 4,000+ @100 % DOD | ~5,000 @80 % DOD | 5,000+ @80 % DOD |
最大充放電電流(A) | 250 A(BMS)/750 A (5秒ピーク) | 150 A/200 A(ピーク380 A) | 200 A 定常 |
低温対応/加熱機能 | 低温保護あり | 低温カットオフあり | 200 W 自己加熱ヒーター搭載 |
サイズ | 520×269×220㎜ | 384×194×253㎜ | 522×219×240㎜ |
重量 | 37.5㎏ | 25㎏ | 31.3㎏ |
特徴・強み | 高容量・高出力・拡張性に強い | コンパクト・軽量 | 低温環境に強い |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Renogy 300Ahヒート付きは、寒冷地や氷点下でも使いたい方におすすめです。
Renogy Mini 300Ahもコンパクトで良いなと思いましたが、400Ahは欲しいと思い300Ah+100Ahも考えましたが、後々の拡張性も考えると2個で400Ahよりも1個の方が良いなと感じました。
最終的に、Li Time 400Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに決めました。
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの交換費用は
安くないので、セールやクーポン等がある時期、楽天を使う方はSUPを駆使してポイントが溜まりやすい日に買うなど工夫したいですね!







私はクーポンで11万くらいで購入することができました!
キャンピングカーのサブバッテリーは、基本的にアクセスしやすい場所にありますので自分で交換することも可能です。
私は自分で交換したので、交換費用としてはバッテリーの11万円だけになります。
- サブバッテリーを鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換

私のキャンピングカーは、左右に分かれて2個ずつ積まれています。
左右2個ずつ、計4個の鉛バッテリーを下して、左側にLi Time 400Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを積みました。
ケーブルは22SQ×2本掛けで接続されていたので、そのまま再利用しました。
右側は、インバーターや外部充電器、トランス等に近いので、配電ブロックやRenogy 12V 50A DCC 走行充電器 MPPT内蔵を取付るスペースにしました。
キャンピングカーはサブバッテリーが走行中に振動で動かないように、押えや枠があったりします。
サブバッテリーの交換でサブバッテリーのサイズが変わると、押えや枠も変更する必要が出てきますので、DIYが苦手な方やバッテリーを触るのが怖い方は、交換費用は掛かりますがプロにお願いし方が良いと思います。
鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換する場合、機器の設定変更も必要な場合があります。
ほとんどの場合、調べれば出てきますが、自信のない方は必ずプロに依頼しましょう。

鉛バッテリー4個から、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー1個になってスッキリしました。
キャンピングカー サブバッテリー交換費用(鉛バッテリー→リン酸鉄リチウムイオンバッテリー):まとめ
今回は、キャンピングカーのサブバッテリーを鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換した際の交換費用を紹介しました。
鉛バッテリーは低温に強く安いですが、容量の半分程度しか使えず、放電率も高いため、キャンピングカーを定期的に動かす必要があります。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、初期費用(交換費用)は高くなりますが、寿命が長く、放電率も低いため、長期間動かさない場合でも安心です。
これからキャンピングカーを買う方、サブバッテリーを交換したい方、限られたスペースにサブバッテリーを積みたい方もいると思います。
交換費用は掛かりますが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは小型化、軽量化されキャンピングカーのサブバッテリーにおすすめです。
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